期待される開業効果
交流・連携強化 &
国土強靭化
期待される開業効果1
時間短縮効果
最高速度260km!
新大阪〜金沢間の
移動時間が約80分に!
北陸新幹線は現行特急(時速130km)の倍の速さである時速260kmで走行しています。新大阪までの全線開業により、関西圏〜北陸・信越圏間の移動時間が大幅に短縮され、各地域での滞在時間増加に繋がります。
例えば大阪から金沢まで現在、約2時間5分かかりますが、1時間20分で移動可能(現行より約45分短縮。往復では1時間30分短縮)となり、そのため早朝や夜間の予定にも日帰りできる幅が広がります。
《例えば、
こんなシーンで…》
ビジネスシーンでは…
現行、特急サンダーバード敦賀行きの始発は、大阪駅を6時30分に出発。敦賀駅で北陸新幹線に乗り換えて、金沢駅到着は8時48分となっており、9時からの会議や打ち合わせに間に合わない可能性があります。 北陸新幹線が新大阪まで全線開業すると7時30分頃に新大阪駅を出発すれば、金沢駅周辺での9時からの会議にも余裕をもって間に合います。
レジャーシーンでは…
現行、特急サンダーバードの敦賀行きの終電は、大阪駅を20時54分に出発。敦賀駅で北陸新幹線に乗り換えて、金沢駅到着は23時25分となっており、テーマパークで人気の夜のパレードを、終電に乗るために見ずに退園しないといけませんが、北陸新幹線が新大阪まで全線開業をすると、夜のパレードを見た後、お土産の買い物をして、22時頃に新大阪駅を出発すれば、これまでと同じような時刻に金沢へ帰ってこられます。
《新大阪と北陸・信越
との所要時間》
北陸がより近く!便利に!
現行:3時間19分
→開業後:2時間25分(約55分短縮)
現行:3時間23分
→開業後:2時間30分(約55分短縮)
現行:2時間31分
→開業後:1時間40分(約50分短縮)
現行:2時間5分
→開業後:1時間20分(約45分短縮)
現行:1時間40分
→開業後:55分(約45分短縮)
※現行の所要時間は令和6年3月16日ダイヤ改正後の定期列車の最速値を使用
※全線開業後の所要時間は国土交通省のルート調査結果(平成29年3月)に基づく協議会試算
期待される開業効果2
交流人口の拡大
観光やビジネスの活性化!
北陸新幹線が全線開業すると移動時間が短くなり、関西と北陸間を行き来する人が増え、大阪まで開業した際の交流人口の増加※は全国で約1,910万人/年、このうち関西に関連するものは、全体の9割の約1,650万人/年と見込まれています。また、これに伴う経済波及効果※は全国に約2,700億円/年、発生すると試算されており、関西圏の観光やビジネスのさらなる活性化が期待されます。
※全線開業が令和28年(国の想定)から令和12年に前倒しされた場合の試算(令和元年10月 関西経済連合会・北陸経済連合会・大阪商工会議所による調査)
《北陸新幹線
金沢開業による効果》
■北陸新幹線利用者数
北陸新幹線(長野〜金沢間)
開業(平成27年3月)後
1年間の乗車人員
※開業前は、北陸新幹線の開業前1年間の特急「はくたか・北越」(直江津〜糸魚川間)の乗車人員(西日本旅客鉄道(株)発表資料に基づく北陸新幹線建設促進同盟会推計)
※開業後は、北陸新幹線の開業後1年間の上越妙高〜糸魚川間の乗車人員(西日本旅客鉄道(株)発表資料)
※開業前は、平成26年度の乗車人員(東日本旅客鉄道(株)発表資料に基づく北陸新幹線建設促進同盟会推計)
※開業後は、平成27年度の乗車人員(東日本旅客鉄道(株)発表資料に基づく北陸新幹線建設促進同盟会推計)
■石川県の観光客数
■石川県での外国人宿泊者数
■兼六園への外国人入園者数
■石川県主要温泉地宿泊者数
出典:石川県「統計からみた石川県の観光」
《北陸新幹線
金沢開業による
北陸と首都圏・関西の
つながりの変化》
■関東・関西と北陸との
旅客流動の推移
○北陸との旅客数(交流人口)は、
首都圏が関西を上回る。
出典:国土交通省「貨物・旅客地域流動調査」より作成
※旅客数はJR定期・定期外合計
■富山県・石川県からの
大学進学先の推移
出典:学校基本調査
「出身校の所在県別入学者数」より作成
※構成比は、富山県・石川県内への神学者数を除く
期待される開業効果3
リダンダンシーの確保
災害に強い国土形成、国土強靭化
北陸新幹線の全線開業が実現することで、日本経済の大動脈である大阪~東京間が多重化され、巨大地震(南海トラフなど)発生等による東西の断絶リスクを大幅に軽減することができます。また、巨大地震の発生により、東京~名古屋間の幹線交通網が寸断された場合、関西圏では約10万人/日の鉄道移動に影響を及ぼすとされていますが、北陸新幹線が全線開業すると約6万人/日の移動が回復されると見込まれています。
※平成17年度鉄道流動量に基づく、寸断箇所をまたぐ東西間の移動
「北陸新幹線による東海道新幹線の代替補完機能評価」
(平成23年8月 関西経済連合会・北陸経済連合会)における試算
期待される開業効果4
新大阪駅の
一大ハブ拠点化
全国各地をつなぐ結節点となる
新大阪のポテンシャル向上
東海道・山陽・九州新幹線に加え、新たに北陸新幹線が結節する新大阪駅は、リニア中央新幹線の乗入も想定され、全国各地をつなぐ新幹線ネットワークのハブ機能を果たす役割が期待されています。
※独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構からの提供写真を基に作成